参加者・保護者・教員の声


参加者の声

 

2006年度対フランス交換 : 岩手県立不来方高校出身,上智大学文学部フランス文学科2年 F・S

高校から学び始めて,早5年・・・。フランス語は確実に私の人生に深く関わっており,その要因の1つにコリブリ留学経験がありました。

私の出身高校は公立でフランス語を第1外国語で学べる貴重な存在でしたので,迷うことなくフランス語を選びました。勉強が辛いことが何度もありましたが,学び始めて2年後には仏検2級を取得しました。コリブリ留学はこのように頑張った私へのご褒美とも思えるような素晴らしい経験でした。コレスポンダントのラファエルとは,本当の姉妹のようになり,再度の姉との旅行時も彼女の家に滞在するなど,家族ぐるみで親しくしています。コリブリでは,語学上達への飽くなき執着心が生まれたことはもちろん,一生の友人 (日仏両方とも) が出来ました。

現在は,上智大学仏文科で,ル・クレジオ,アメリーノートンなどの現代文学を研究していますが,ここにもコリブリ同窓生が「同級生」として複数人おり,コリブリで築いたチームワークで厳しい授業も共に助け合って乗り切っています。

 

2008年-2010年までフランスに留学 : 埼玉県立伊奈学園総合高校卒業,昭和女子大学英語コミュニケーション学科 H・K

私は,アメリカ・ボストンで留学をしています。学生寮は日本人ばかりですが,食堂で働く人は,ほとんどハイチからの移民で,彼らとは時々フランス語で話します。英語に加えてフランス語を知っているおかげで,コミュニケーションの幅がより広がっています。

フランス語の知識は,英語を学ぶ上でも大いに役に立っています。

今,フランス語には第二外国語として触れる程度ですが,高校時代にフランス語を学び,コリブリの交換留学を体験したことは,今の自分に大きな影響を与えています。

まず,責任を持って留学生を世話することで,普段,自分がどれだけ周りに支えられているかに気づき,精神的にも成長できました。フランスでは,日本のことを説明できないもどかしさを経験し,自国の言葉や文化を学ぶ大切さを再認識できました。また,英語圏以外の国の人の習慣や考え方に触れ,世界を見る時の視野を広げられたことは,私にとって一番の収穫だった思います。

 

2006年度対フランス交換 : 私立カリタス女子高等学校出身,明治大学経営学部会計学科二年 T・Y

コリブリに参加して最も変わったこと。それは私の中の世界が広がったのと同時に,革命が起こった。例えば,それまで全く興味がなかった分野に興味が出てきたり,学校での授業やそれ以外の細々とした仕事に対して一所懸命に取り組むようになった。そして今では,漠然とではあるが,フランス大使館に就職出来たらなぁ・・・と考えるまでになった。それまでは自分の将来に全く関心の無かった私が現地の高校生と触れ合って,自分の将来について考えるようになった。これは私の中で大きな変化となった。

私は初め,フランスに行きたいからと言う理由のみでコリブリに参加させて頂いた。そして,その結果ここまで自分自身が良い方向に変わるとは思っていなかった。もし,コリブリに参加するかどうか迷っている方は是非参加してほしいと思う。きっと,個人個人の中で大きな変化があると思う。

 

2006年度対フランス交換 : 2009年3月暁星高校卒,首都大学東京 生命科学コース T・U

パリの郊外にある学校 (Lycée Camille Claudel) へ留学したのは,私が4月から高3になろうという時期だった。最初は,新高3になり受験が目前に迫って来ていたということや交換留学への不安があったので先生からのお誘いを断っていた。しかし,そこで「短期留学をせずにその時間も勉強しなければなんて言っている奴は,どのみち留学しなくても受からない。折角のチャンスを棒に振ることになるぞ。」と仰っていただいたので決意した。その言葉の通り,語学面 (特に単語の聞き取り) が上達したことはもちろん,様々な発見もあり,人としての成長を感じることができた。大きな糧となる,最高に楽しい貴重な体験だった。

 

保護者の声

 

2007年度対フランス交換 : 私立カリタス女子高等学校 保護者

娘はコリブリ交換留学生との出会いを通し,フランス語の勉強の中で自分の足りない部分へ目を向けようと変わってきました。現地の学校生活では自由・自主性・責任を学び,2外国語の必修教育,そして日常での構えずに外国語に取り組む環境を体験しました。

現在,大学でフランス文学を学んでおりますが,フランス語学習からヨーロッパ文化へと,学ぶ意識を広げ具体化出来たのはコリブリの経験が元になっている事と思います。

 

2008年度対フランス交換 : 兵庫県立西宮高校 保護者

日本の良さとフランスの良さ,文化を学んだロレンと娘。「仏語をもっと勉強して又行きたい。ロレンや家族に会いたい ! 」と今後の交流に繋がっているのが嬉しいです。コリブリに感謝しています。

 

教員の声

 

兵庫県立西宮高校 フランス語担当教員 (対フランス交換)

英語圏以外の国からの留学生は珍しく,フランス語選択者は勿論それ以外の生徒達や教員達もとても興味を持って接していました。 彼女が来てくれたことで皆の世界が広がったことを実感しています。

 

私立カリタス女子高校 フランス語担当教員 (対フランス交換)

ホストファミリーと留学生の両方の立場となり,「相手の立場にたって考える」経験を通して,生徒たち一人ひとりが人間関係における大切なものに気づいているようです。動機付けという観点からは,教員からの一方的なものから生徒間の相互的なものに変化しているのを感じています。また,同じ語学を学ぶ他の高校の生徒との交流からも多いに刺激をうけ,やる気になっているようです。これからも同世代のつながりを大切に,大きく成長してほしいと思っています。

 

都立杉並総合高校 フランス語非常勤講師 (対フランス交換)

非常勤講師という立場から,専任の先生方の御協力が不可欠でしたが,幸い全面的な御支援をいただき無事に留学生の受入をするができました。交換留学が仏語履修者の動機づけ向上に役立ったことはいうまでもありませんが,総合高校という特徴を活用し日本の伝統文化の授業などに参加することができたことは,フランス人留学生にとっても貴重な体験になったようです。今後も若い世代の文化交流が着実に発展してゆくよう願っています。